西都大宰府の空に

西都大宰府を中心に文化財、史跡、名勝、研究会等を紹介していきたいと思います。更新ペースは気ままにまったりの予定。

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岡村道雄『旧石器遺跡「捏造事件」』2010 山川出版社を読む

旧石器遺跡ねつ造事件。あの事件からもう10年も経ったのかという気がする。

当時、業界関係者はここぞとばかりに原因者(遺跡発掘費用を負担する人々)からこの件に絡めて嫌みを言われたことだと思う。自分もその一人だった。

その後、平成14年だったか、奈文研の研修を受けた。その際の夜の情報交換会で、岡村さんに会って話をしたこともあるが、事件後の影響からか人とは距離を置いている印象だった。

本の中身としては、著者の立場(捏造には無関係)を明らかにし、それを見抜けなかった自分への懺悔の書としか言えない。

考古学の方法論を悪意を以て利用すれば、容易に捏造が可能であるという「事実」を歴史に残したという意味でもこの捏造事件は意味があったと言えよう。





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  1. 2011/01/03(月) 01:21:56|
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奇想の図譜

九州国立博物館で伊藤若冲の展示をしたときに購入した文庫。

若冲のことだけではなく、白隠、写楽、北斎のことや日本のデザインの歴史について「奇想」の系譜について書いてある本。ちょこちょこと読んでいたけど先日やっとすべて読了。

おもしろいなあと感じたのは、日本の見立ての文化。直接描写することは逆に失礼にあたる場合もある。神事などはあえて仮物をつかうことで、神様は喜ぶのだという概念が一般的だったというのはおもしろい指摘ではないだろうか。

たしかに、弥生時代から造られてきたミニチュア土器のたぐいはまさにそれではないだろうか。あれはその小ささにより、実用品ではないと皆に認識されたからこそ、神前へ捧げられたのだろう。

話を若冲に戻すが、九国博で見た若冲の絵はすごく迫力だった。とくにその幻想的なまでのリアリティへのこだわりと画面の構成の巧さは、純粋に驚きだった。
僕は、「鳥獣花木図屏風」の迫力とそのユーモアにまいってしまった。枡目描なんて技法が江戸時代からあることにも感じ入った。

奇想の図譜 (ちくま学芸文庫)
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  1. 2008/12/21(日) 22:10:13|
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頂いた資料

先日、大手前大学史学研究室の中井氏からお礼かたがた沢山の論著を頂き、大いに刺激を受ける。

【頂いたもの】
中井敦史「鈴木康之著『中世集落における消費活動の研究』」『日本考古学』第23号 2007.5抜刷 

そういえば、まだ鈴木さんの本をきちんと読んでいないことを思い出した。中井氏がこの書評のなかで指摘しているように、民俗学のハレーケの概念を取り入れることによって、説明しやすい事象が多いかもしれないが、それですべてが明瞭に説明できるとも思えない。が、では他にどのような視点があるかと言われるとそれもまだきちんと説明はできていないのが現状だろう。

中井敦史「饗宴文化と土師器-儀礼の受容と器物の価値-」『考古学と中世史研究5 宴と中世-場・かわらけ・権力-』高志書院 2008 

こんな本が出ていたのね…。しかし、高志書院はすごいペースで出しているなあ。
中身は氏が前から研究を進めていた京都産土師器の地方での出土例からその背景をさぐるというもの。ざっと読むと、京都産土師器の価値とはその物(てづくね・白色)にあったのではなく、それがまさに京都という文化的背景をもった所産であるゆえに、地方で意味をなしていたという視点はわかりやすく理解できる。だから、地方の模様というものが存在するし、受け入れる側の消長に左右されるのだ。


『赤松氏と播磨の城館 報告集』大手前大学史学研究室オープン・リサーチ・センター シンポジウム 大手前大学史学研究所 2007.3

これはなかなかの労作。城館あたりはまったくわからないのだけど、こちらにも中世関連の城もあるので勉強しなくてはいけません。



テーマ:勉強 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/08/11(月) 00:13:18|
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最近の購読した本

・季刊考古学第103号 特集 近世城郭と城下町
 中井均さんが、米原町教育委員会所属になっていないのを文献で初めて確認した。学生時代に少しばかりお世話になった身としては、今後ますますのご活躍を祈っております。

・季刊考古学第104号 特集 弥生・古墳時代の木製農具
 これまた僕の趣味とは遠い内容。でも、奈文研で受けた研修テーマは「木製品」だった…。そのときに知り合った渡辺外氏が東日本の農具 南関東の報告をされていて懐かしく思い出した。

・『牛頸古窯跡群 総括報告書Ⅰ』大野城市文化財調査報告書第77集 大野城市教育委員会 2008
 牛頸古窯跡群の国指定史跡に向けての総括報告書。今回、新しい編年案についても載っている。市教育委員会で3,000円という価格で販売されている。
具体的な内容については、まだ読み切っていないのでまたの機会と言うことで…。

 日本の須恵器窯跡群としては、大阪府陶邑窯跡群、愛知県猿投山西南麓窯跡群に次ぐ、総数推定500基の窯跡と位置づけられている。

是非とも指定史跡に向けて頑張って欲しい。


テーマ:勉強 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/08/09(土) 17:25:15|
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元興寺文化財研究所創立40周年記念論集

元興寺文化財研究所民族文化財保存会編『元興寺文化財研究所創立40周年記念論集』  2007年2月A4版 246ページの記事が『季刊考古学』102号に掲載されていました。

論文は16編載っていますが、僕が興味がある中世に限定すると、

佐藤亜聖「考古学からみた中世都市奈良における葬送空間の変遷」
狭川真一「大和における中世墓の諸相」

上記の2編は特に注目です。

テーマ:勉強 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/01/31(木) 14:04:52|
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筑紫の地ではや15年。月日は百代の過客。

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