西都大宰府の空に

西都大宰府を中心に文化財、史跡、名勝、研究会等を紹介していきたいと思います。更新ペースは気ままにまったりの予定。

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福山城の遺構現状保存へ

非常に良いニュースだ。

かねてより懸念されていた広島県福山市に所在する福山城の遺構について、駅前整備事業で遺構の保護の方向へ話しが進みそうなのだ。(あくまで現時点では)

広島県の東部地域はとても特殊なところで、正直文化財保護の観点でいうと後進地域といっても返す言葉ないほどだ。最近は福山城と鞆の浦問題で全国的な注目も集めていた福山市だが、今回は市長選が近いという理由があるにしても、市民の意図を組み計画の見直しをはかると言い出したのはとても評価できる。
願わくば、郷土の遺産であるべき福山城をもっと市民に愛してもらうべく、アピールしていくべきだろう。建設業界の意向ばかりを伺うのは時代遅れもはなはだしい。

そもそも福山城=福山駅周辺地の再開発にどれだけの意味があるのだろうか。その点からも冷静なコスト論を含めて考えないといけない。駅を作る際に城の濠をどんどんうめて、海からの水路も埋め立ててしまった福山。観光資源を生かすという意味からも江戸の姿を取り戻した整備を考えていくべきだと思う。

この流れで鞆の浦の橋問題も、まともな論議に戻って欲しいと願うばかりだ。




福山城遺構を現状保存 市、計画見直しへ '08/7/16

 福山市は十五日、JR福山駅前広場整備計画を、福山城の遺構を現状保存するよう見直す方針を固めた。現状保存を求める文化庁などの意向を受け、交通機能強化を最優先にしていた従来の方針を変更する。十七日の市議会全員協議会で羽田皓市長が正式表明する見通し。

 複数の関係者によると、計画の詳細は今後詰めるが、歴史的価値が高く、海を望む城の特徴である御水門や舟入状遺構を全面的に保存する方針。地上部分は従来通りバスやタクシーのターミナルとして整備するが、地下送迎場のルートを大幅変更。遺構の一部を地下でライトアップし、ガラス越しに見られるようにする。道路計画などを今後、関係機関と詰めながら、具体案を作成する。

 市は十七日に開く市議会全員協議会で新たな方針を示し、理解を得たい考え。計画変更で少なくとも数億円の費用増が見込まれるが、行政コストの削減などで確保する構え。

 駅前広場整備計画について市はこれまで、備後地域の玄関口としての交通機能強化を最重点に計画を推進してきた。文化庁や市文化財保護審議会は予定地内で見つかった福山城遺構の現状保存を強く求めてきたが、市は「福山城がしのばれるように(遺構は)可能な限り残す」としながら、現行計画の変更を否定してきた。

 このため、遺構が撤去されることを危惧(きぐ)した市民団体「福山駅前水辺公園プロジェクト」が反発。市の計画に反対する十二万人の署名を集めている。

 駅前広場整備の是非が八月三日告示の福山市長選の争点に浮上する中、市として「市の将来発展を考えて遺恨を残す手法は避けたい」との判断も働いたとみられる。(吉村時彦)

 ▽コスト増覚悟 市民の声反映

 福山市が福山城遺構をほぼ全面的に残すことを決めたことは、関係省庁の意向や市民の声を踏まえた結果と言える。

 JR福山駅南口はわずか一万四千平方メートル。四十六万人の中核市の玄関口としてバスやタクシー、自家用車をさばくには狭く、混雑が慢性化している。一方で、駅はかつての福山城構内に位置し、遺構が見つかれば開発はストップせざるを得ない特殊な状況下に置かれている。

 市の計画が大きな議論を呼んだのは、計画が開発と文化財保護との二律背反のテーマと受け止められたからだ。それだけに、市が遺構の現状保存に転換したことで状況は変わる可能性が出てきた。

 市議会六会派のうち五会派が従来の市の計画に賛成している。数の力で押し切ることもできた。駅前広場整備のあり方が争点の一つとなりそうな市長選をにらんだ、との指摘も出るかもしれない。

 だが、工期遅れや大幅なコスト増、補助金申請の煩雑な手続きを覚悟した上で、文化庁などの意向や遺構保存を求める市民団体の意見も踏まえた判断であることも確かだ。

 遺構を地上に出さないことなどには賛否もあろうが、歴史を生かしたまちづくりに市が踏み出す意思ととれる。(吉村時彦)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200807160241.html
中国新聞ニュースより




 
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テーマ:史跡・歴史的遺物 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/07/17(木) 07:07:55|
  2. News
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  4. | コメント:3

先人のお言葉

「史跡の保存は地元での守る姿勢がないところでは決して成り立たない。
その意味では史跡を守ることが同時に住民の生活を守ることにつながって行かなければならない。」

(福岡県教育委員会 元文化課長 藤井功 氏談)



いまも受け継がれる史跡保存の思想。
まさに大宰府史跡の保護・保存活動の礎となった言葉です。

  1. 2008/07/07(月) 13:22:19|
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筑紫の地ではや15年。月日は百代の過客。

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