西都大宰府の空に

西都大宰府を中心に文化財、史跡、名勝、研究会等を紹介していきたいと思います。更新ペースは気ままにまったりの予定。

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大山と宝満山と岩船地蔵

先のエントリで紹介した岩船地蔵の本だが、途中身近に感じた記載があったので、メモがわりに載せておきたい。テキストの78ページに取り上げられている。

地蔵菩薩霊験記』巻九「一二 生身地蔵ヲ拝ス事」
 伯耆国大山に弘誓房明願という僧がいた。仏法の修行に励み、前々から地蔵を篤く信仰し、ついに生身の地蔵を拝したいものだと願うようになった。ある人が言うには、筑紫国竈戸山の宝満大菩薩は地蔵がこの世に仮の姿で現れているので、毎月二四日と一八日の明け方には地蔵が現れて衆生を救ってくれるという。そこで、弘誓房は竈戸山に参籠し、一生懸命祈った。すると夢に気高い女性が現れ、生身の地蔵を拝みたいのであれば、下野国岩船山という所があり、そこへ行けば地蔵菩薩が出現すると述べた。(以下略)


ここで注目されるのは鳥取県大山と福岡県宝満山の密接なつながりだろう。
大山の僧が生身の地蔵を探し求めて、最終的には岩船山でそれに出会うという筋で、原型となった話自体は11世紀中頃には成立している可能性が指摘されている。広く流布されたのは江戸時代前半~中頃に刊行された書籍による。

つまり、古い段階からの大山宝満山の密接な関係性が指摘できるお話だといえる。



ちなみに岩船山にたどり着いた弘誓房が、地元の僧に見せられた地蔵菩薩は、その記述からみて、いわゆる「ブロッケン」現象と考えられる。山の山頂などでよくある現象で、人の背中から強い日差しを浴びると空気中の水蒸気にその影が大きく投射されて光り輝く巨像が見えるものである。
いまでこそ、科学的に説明がつけられた現象ではあるが、当時としてはたぐいまれなる秘法であったのだろう。
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テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2007/09/15(土) 00:18:44|
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