西都大宰府の空に

西都大宰府を中心に文化財、史跡、名勝、研究会等を紹介していきたいと思います。更新ペースは気ままにまったりの予定。

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2007年度日本遺跡学会全国大会1日目

2007年度日本遺跡学会全国大会1日目

九州国立博物館ミュージアムホールで行われた研究会の1日目に参加してきました。
日頃、僕自身遺物畑の人間なので、遺構を主とした研究会は慣れておらず、少し緊張して参加しました。たしかに会場の人にもほとんど知り合いがいません。

さて、今回のテーマとしては、「遺跡コンソーシアム」というものです。

まず、いきなり「コンソーシアム」とはなんだろうか?という疑問がわくと思います。外来語に弱い僕は正直わかりませんでした。言い換え語によると「共同事業体」という意味になるようです。
つまり、遺跡共同事業体がメインテーマで、その地域連携の必要性について話し合うということのようです。

まずは、佐賀女子短期大学の高島忠平氏からテーマの設定ということで、「遺跡コンソーシアムの提案」という発表がありました。
これは、佐賀県の吉野ヶ里遺跡を題材にとって説明がなされました。遺跡を文化財という目で見るのだけでなく、アメニティとの連結をしていくことが大事と提案でした。

次は、九州大学大学院の西山徳明氏が、基調講演として「文化遺産マネジメントとツーリズム~アジア・太平洋と太宰府・萩の現場~」を発表されました。
この発表は個人的に非常に勉強になりました。昨年度の熊本県八千代座で行われた文化庁主催のイベントと合わせて自分の中での新たな方向性を感じ取れました。

発表テーマ
・文化遺産をマネジメントしていく
・アジアの文化遺産について
・太宰府の文化遺産
・文化財保護「歴史文化基本構想(仮称)」

要旨抜粋
:日本はいまアジアの他の国から観光ツーリズムという観点からは、後進国になってしまっている。
:文化財保護の「保護」という言葉には本来、保存と活用の両方の意味が含まれている。しかし、現実はそうなっていない。少数の優品を選別して守るのが保護と取らえられている。
:文化財というよりは、文化遺産と言いたい。
:地域における文化財保護のキーワードは3つ。「文化遺産」「観光」「景観」。
:ツーリズムの視点が遺跡を発見し、創造して、それらを核として都市に付加価値をつけ、人や資本を引き寄せる。
:太宰府市が行っている市民遺産についての活動は今後のモデルケースとなりえる。
:文化庁が歴史文化基本構想(仮称)のモデルケースを募集している。100%補助が使える魅力的なものであるので是非参加して欲しい。

次の発表は1/3しか聞いてないので感想はパス。

毛利和雄氏(日本放送協会開設委員室)からは、「歴史遺産の活用と地域振興」というテーマで発表されました。

ほとんどの時間を、広島県の鞆の浦と福山城の堀についての市民運動と行政との構造を説明されたので、地元ということもあり僕などは興味深く聞けたけど、他の人はどうだったのか少し不安です。広島県の東部は教育と地域の文化財への理解のなさが相まって複雑な状況になっているという事前の説明が無かったので、一般の人は理解が難しかったかもしれない。とにかく、福山市で事業をするならスタート地点が他の市町村より随分遠い所にあることだけでは間違いないだろう。

世界遺産だけでなく、まずは広域の関連遺跡保護という概念を優先させて、日本遺産のリスト登録を勧めるべきだという考え方は僕も賛成です。

この後、近くの太宰府館に行って情報交換会があり、いろんな人と会って人脈を広げることができました。明日は各地の事例報告が沢山あります。

まさしく余談ですが、会場で売っていた遺跡学研究という研究雑誌を勢いで1~4号まで購入。値引きをしてもらっているが、4冊で9,500円とはなかなか痛い出費だった。
しっかり勉強して取り戻さないと…。
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テーマ:展示会、イベントの情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2007/11/24(土) 23:29:05|
  2. 研究会
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